この記事では、実際にあった土地に関する後悔ポイントや、後悔しない土地の選び方について解説します。
後々お金がかかってしまう土地だった
土地代を抑えられたとしても、家を建てられる状態でなければ、トータルコストが高くなる可能性があります。後悔が予想される項目
想定外の費用がかかる土地について紹介します。- ● 土地代以外に諸費用がかかる
- ● ライフラインが整備されていない
- ● 土地の高低差を解消する造成工事
- ● 接道義務を満たしていない
- ● 解体しなければならない建物がある
後悔ポイント1. 土地代以外に諸費用がかかる
土地を購入するには、土地代だけでなく次のような諸費用もかかります。- ・ 仲介手数料
- ・ 登記費用 (登録免許税・司法書士報酬)
- ・ 住宅ローン手数料
- ・ 地目変更の申請費用
- ・ 固定資産税・都市計画税
想定していた以上に土地の購入に予算を割かれると、建築費用に回せる金額が減ってしまいます。
後悔ポイント2. ライフラインが整備されていない
生活に欠かせないライフラインが整っていない土地では、水道管・ガス管・電線を引き込まなくてはなりません。基本的に電線を伸ばすための電柱の移動に費用はかかりません。ガス管や水道管を引き込むには、それぞれ10~40万程度。状況によってはさらに費用が発生します。
後悔ポイント3. 土地の高低差を解消する造成工事
前面道路と高低差のある土地では、造成工事が必要です。駐車できるよう土を取り除く作業や、擁壁の設置、土の流出を防ぐ土留め作業があります。内容によっては数百万円程度の費用がかかり、大きな負担になるでしょう。後悔ポイント4. 接道義務を満たしていない
都市計画区域内の土地に住宅を建てるには、幅員が4m以上の道路に間口が2m以上接していなければいけません。 参考:建築基準法第43条接している道路が幅員4m未満の場合は、土地の境界線から後退させた位置に建物を建てる措置(セットバック)が必要です。
一般的に、セットバックの工事や登記にかかる費用は自己負担です。セットバック部分は道路として扱われ、自分の土地としては利用できません。
後悔ポイント5. 解体しなければならない建物がある
「古屋有り」で安価な土地でも、解体費用に300万円程度かかる場合があります。トータルコストがマイナスになると、建築費用を削らなくてはなりません。解決策
予算オーバーにならないよう、次の点に注意しましょう。- ● 諸費用も含めた予算を立てる
- ● ライフラインの整備された土地を選ぶ
- ● 接道義務をクリアした土地を選ぶ
- ● 高低差のないフラットな土地を選ぶ
- ● いびつな形の土地を避ける
土地の価格や住宅ローンの内容によっても異なりますが、諸費用の目安は土地売買代金の5~10%程度です。諸費用も含めた予算を立てましょう。 造成工事が完了済みの土地や高低差のないフラットな土地など、すぐに建設工事が始められる土地を選ぶことも重要です。
災害の危険性がある土地だった
リサーチ不足で、災害の危険性があると知らずに土地を購入してしまうケースもあります。
予測可能な被害は、確実に回避したいところです。
考えられる災害
災害による影響を受けにくい土地を選びましょう。特に考えておきたいのは、次のような被害です。
- ● 地震による揺れの増大・液状化・津波など
- ● 豪雨による浸水・土砂崩れ
海や川、山などの周辺および軟弱な地盤は、災害のリスクが高まります。
解決策
災害の影響を受けにくい土地を選ぶために、次のリサーチをしておきましょう。- ● ハザードマップを確認する
- ● 土地の履歴を調べる
- ● 近隣住民に聞く
国土地理院によるハザードマップでは、洪水や津波、土砂災害などのリスクが地図上に表示されます。その土地の災害リスクが把握できるでしょう。
かつて池や沼だった土地は、軟弱地盤のおそれがあります。 土地の履歴は図書館で調べるか、ハウスメーカーに相談すると調べてもらえます。
また、近隣住民に過去に周辺で起きた災害について、聞いてみるのもよいでしょう。
周りの環境に問題がある土地だった
後悔する環境
周辺環境で後悔しやすいポイントは、次のとおりです。- ● 日当たりが悪い
- ● 音・においが気になる
- ● 昼と夜で交通量や治安が変化する
- ● ゴミ置き場が遠い
- ● ご近所付き合いが多い
- ● 隣地との境界線があいまい
日当たりや音・においは、時間帯や季節によって変動します。検討段階では気がつかないことが多々あります。
解決策
事前に、次の点を調べておきましょう。- ● 違う時間帯・曜日に土地をチェックする
- ● 近隣住民に話を聞く
- ● 隣地との境界線を確認する
違う時間帯・曜日に土地をチェックする
日当たりや周囲の音・においは、朝・昼・夜など時間帯を変えて複数回チェックしましょう。時間帯を変えることで、前面道路の交通量や治安の変化も確認できます。日当たりは夏と冬で変化する可能性があります。事前にハウスメーカーに相談しておくと安心です。
周辺に工場やガソリンスタンド、畜舎などがある場合は、においの確認を入念に行いましょう。
近隣住民に話を聞く
ゴミ置き場までの距離や自治会費など、その地域の情報については近隣住民に話を聞くのがよいでしょう。自治会費の金額や町内会の活動頻度は、地域によって大きく異なります。隣地との境界線を確認する
隣地との境界線があいまいだと、トラブルの原因になるおそれがあります。購入を決める前に必ず境界線を確認しましょう。決められていない場合は、不動産会社や専門家に相談して明確にする必要があります。
まとめ 賢い土地の選び方
事前のリサーチが不十分で、土地の購入を後悔してしまうケースは少なくありません。土地代だけでなく、別途必要な工事の有無を不動産会社やハウスメーカーに確認してから購入しましょう。
災害のリスクや周辺環境についても、購入前にリサーチしておくのがおすすめです。
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